外壁塗装って何年持つの?

こんにちは!

外壁塗装・屋根塗装で塗料を検討する時にこの塗料は耐用年数が何年、この塗料は耐用年数が何年なんて説明を受けることがあると思います。それで費用と年数を考えコスパで選んだりしていると思いますが、実際に外壁塗装って何年持つの?って疑問がありますよね。

今回はこの外壁塗装の「何年持つ」という言葉をタブーなしで解説したいと思います。

 

実はこの「持つ」という言葉の意味合いはお客様とメーカーや業者でかなり違うものだと思っておいてください。このちょっとした違いが後々(塗装後10年後とか)問題になるケースがあります。

まず、お客様の「持つ」という言葉の認識についてですが、当然一般の方の考え方は、塗装後にひび割れとか色褪せとかが起こることが無い年数、つまり塗装面が何年塗った時の状態を保っているのかという考え方をしている方が多いのではないかと思います。そのため業者さんが塗料の説明で「この塗料は●●年持ちます」というと、「あーこの塗料は●●年間はひび割れとか色褪せとか起きないんだな」と理解していると思います。

一方塗料メーカーの塗料の資料を見ていると「持つ」という言葉は出てきません。「期待耐用年数」とか「耐候性」という言葉が使われています。なお「耐用年数」とは機械設備や建物などの固定資産の使用できる期間として、法的に定められた年数のことです。 国が「資産価値はこれくらいの期間でなくなる」と定めた期間を指します。例えばテレビであれば5年、木造モルタルの住宅であれば20年等と決められています。これもあくまで資産として価値がある期間であり、その期間しか機能しないということではありません。テレビも5年以上写っていると思います。そのため塗装後の塗膜面を耐用年数と表現するのは厳密にいえば間違いでそこで造語として「期待耐用年数」と「期待」という言葉をつけ区別しています。一方で「耐候性」という言葉の方がメーカーではよく使われていますが、これは気候による色褪せにどの程度耐えることができるかを表す言葉です。

ポイントは「色褪せ」にのみ特化しているところです。メーカーは塗料を販売する際にどの程度で色褪せが起きるかをJIS(日本工業規格)に沿って試験を行いますこれを「促進耐候性試験」と言います。この試験は太陽光に近い光を出す電球を使って一定時間光を照射し、水の噴霧をして乾かすことを繰り返す試験です。これを一定時間繰り返し、その後試験前のものと比べ色の差がどの程度あるかで年数を決めています。つまりこの試験では色褪せが出始める時期がわかるだけなのです。さらに機械で行う試験だけでなく、実際に屋外環境において試験をする「屋外暴露試験」という方法もあります。これは主に紫外線量が本土の数倍高いと言われる宮古島などで実際に屋外に置いて算出します。いろいろな説はありますが宮古島は日本本土の3倍強いと言われているので5年おいておいたものは本土で15年おいたものと同等だと言われています。機械で試験した場合だと数カ月で結果が出ますが、屋外の場合だと数年単位かかるので塗料メーカーは商品開発においては機械による試験を基本として販売をします。ただ、どちらにしてもこの試験で測られるのは「色褪せ」に関してだけです。実はJISの試験の中には「曲げ強度」や「耐アルカリ性」「温度変化による変形や膨れ」などもあるのですが、これはあくまで塗りたての塗膜の耐久性を測るだけの試験であり、残念ながら色褪せのための促進耐候性試験のように数年後の塗膜の試験を行う規格が現時点では存在しておらずひび割れや膨れに対する数年後の耐久性を測ることをしません。

また、メーカーは塗料を「半製品」と考えています。メーカー出荷時点では塗膜になっておらず実際に職人が塗って初めて「製品」となります。そのため、家の構造や下地の状態、塗装の技術や下地処理の方法によって大きく変わってくるひび割れや膨れに対しては何も言えないので、この部分の規格を作る方向性はありません。

一方塗装業者様の中にも詳しく知らない方も多く、メーカーの「耐候性」(色褪せに対する耐久性)の年数をしっかり説明せず単に「〇〇年持つ塗料です。」と説明してしまうことがあります。

元々お客様の認識が「色褪せとひび割れ・膨れ」に対する耐久性のことだと思っているのにそれを訂正して伝えずこのように言ってしまうと誤解されたまま話が進んでしまうことがあります。そして〇〇年後にひび割れがあって業者に話をしたとしても、これは塗料の耐候性とは違う部分ですので対応は難しいです。と言われることになります。

塗料メーカーはあくまでも製品の良さや自社の他商品との比較のために試験を行っており実際に職人が塗装した後の塗膜の性能を表しているわけではないのです。これが工場で完成して完成品として出荷する家電製品との大きな違いです。

外壁塗装は塗料を買うわけではなく工事を買うものです。どんなに性能が良い塗料であっても塗装方法が杜撰だと性能を発揮することはありません。塗料とその費用で選ぶのではなく工事で選ばないと将来的に損になることもありますのでしっかり情報を仕入れて正しく業者選びをすることが大事だと思います。

 

 

 

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