屋根塗装について

屋根塗装の
劣化は早い!?

屋根は建物の中でも
特に劣化が激しい箇所です。

家屋において一番ダメージを受けやすい場所が屋根です。

太陽からの紫外線はもちろん、雨や風による影響を受けやすい場所に設置されていることが理由です。

外壁は10年から15年もつとされていますが、屋根の場合は8年から10年経過した頃には塗装の塗り直しなどの補修が必要になります。

外壁補修のついでに屋根も塗り替えようと考えていても、屋根の損傷が酷く却ってその費用が高くついてしまう恐れもあります。

屋根は日ごろから目にする場所ではありません。特に瓦屋根やスレート屋根といった形状の屋根は、上ることすら難しいという場合がほとんどです。

そのため、劣化のサインを見逃しやすく、雨漏りに気づいた段階では すでに大幅な補修が必要であったという場合も起こり得ます。

屋根塗装の劣化具合を
自分で確認する方法

自分で屋根の状態を確認するには、2通りの方法があります。

はしごを使って屋根に上り状態を確認する方法と、屋根が見える場所から確認する方法です。

どちらも屋根塗装の剥がれやふくらみ、ひび割れ、コケやカビの有無を確認していくことになります。

劣化具合を確認するという意味では、細かい部分も含め屋根全体に目を向ける必要があるのですが、屋根の形状によっては難しいということもあるかと思います。

また、屋根が見渡せる場所からの確認では、どうしても細かい部分を見落としてしまいがちですので、自分で確認する方法だけでは不安という方は、業者への相談をおすすめします。

屋根塗装の費用は
どれぐらい?

屋根の塗装費用にはそれなりの金額が必要になります。その内容は業者によって

大きく異なる場合もありますので、おおよその目安を把握しておく必要があります。

屋根塗装の費用

●一般的な2階建ての住宅で40万円から60万円。
ただし、建物の面積や屋根の形状、使用する塗料の種類によって具体的な金額は異なります。

●屋根塗装費用の内訳
塗装費用に対し約30%は人件費を含めた工事の費用になります。
塗料代と足場代それぞれ約20%程度。
さらに瓦の交換や破損した部分の修理を行うとなれば、別途費用が発生します。他社への見積もりで上記の価格や割合を大きく超えている場合は、その理由をしっかりと確認して下さい。

外壁塗装に使用される塗料の種類

  • ポイントその1

    屋根塗装を実施するタイミングで外壁塗装も併せて依頼する方法です。

    屋根や外壁の塗装を実施する際には、建物の周囲に足場を設置する必要がありますが、同時に依頼すれば、その分の費用を抑えることができます。

    その際には外壁よりも劣化の激しい屋根は、少しランクの高い塗料を使用すると、次の塗り替え時期が統一できます。

  • ポイントその2

    劣化を感じたらすぐに依頼することです。屋根は普段、中々目にする場所ではありません。

    そのため、雨漏りが発生してから慌てて塗り替えをするという方も多いです。

    しかし日ごろから定期的に屋根の状態を確認する習慣があれば、劣化や異変に気付いた段階ですぐに対応でき、被害は最小限に抑えられます。

    その分塗り替えの費用や修繕費も抑えられるのです。

屋根塗装に関する
基礎知識

屋根塗装は3回塗りが基本!

屋根塗装の基本は、3回塗りです。
「下塗り」・「中塗り」・「上塗り」
を含め3回塗布作業を行うのが基本となります。

  • 下塗り

    屋根材の下地として
    「プライマー」や「シーラー」
    といった塗料を使用します。
    2回目に塗布する塗料のムラをなくし、
    耐久性を高める役割があります。

  • 中塗りと上塗り

    同じ塗料を2回に分けて塗る工程です。
    屋根塗装の機能を高めるために
    必要な工程になります。

屋根塗装で重要な工程・道具って?

  • 「縁切り」

    スレート屋根を塗装する際には、「縁切り」の工程が欠かせません。
    スレート材はわずかな隙間を残し1枚1枚屋根の上に設置していきます。そのため、隙間が塗料によってふさがれやすく、縁切りを行わないことで屋根の内側に湿気がたまりやすくなるのです。
    湿気がたまるとやがて雨漏りの原因となってしまう恐れがありますので、スレートタイプの屋根塗装では重要な工程となるのです。縁切りの作業は、1か所ずつ専用のカッターを使用して行いますが、その手間は相当なもの。職人の数と屋根の大きさによっても異なりますが、1日、2日を要する作業量になることがほとんどです。

  • 「タスベーサー」

    大変な作業を助ける、屋根塗装を行う前にスレート材の隙間に入れる特殊な道具で、作業の手間もカッターを使うほどではありません。
    ただし、屋根の形状上4ミリ以上の隙間がある場合や直射日光のあたりが強い場所に関しては、縁切りが不要な場合もあります。
    スレートタイプの屋根塗装を依頼する際には、確認しておくと安心です。

屋根塗装の色は
どうやって選ぶの?

屋根への塗装は、簡単に塗り替えできるものではありません。
そのため、塗料は慎重に選ぶ必要があります。
断熱・遮熱・防水といった条件によって使用する塗料は変わります。

屋根塗装を行う際の
色選びのポイント

屋根塗装で人気のあるカラーは、様々な外壁に馴染みやすいブラウン系やグレー系のカラーです。

  • ブラウン系

    ブラウン系は落ち着いた雰囲気に仕上がり、高級感をプラスしたい方におすすめの色です。ブラウン系の塗料に別の色を組み合わせて、ツートンカラーとして利用する方もいます。

  • グレー系

    グレー系は新築の住宅に最も人気が高い色です。黒と比較すると熱を吸収しにくく、白と比較すると汚れが目立ちにくいという、いいとこ取りの色がグレー系なのです。

その他ベージュ系やクリーム系、オレンジ系やイエロー系などの色も人気があります。
カントリー風に仕上げたい、洋風の仕上がりを求めるといった条件に沿って選ぶといいでしょう。

屋根の穿き替え
工事について教えて!

屋根の穿き替え工事とは?

  • ●手の施しようがない程雨漏りがひどくなった時
  • ●屋根の表面が劣化したと判断できる時
  • ●遮断性や耐熱性を向上させたい

このような状態となった場合に、
屋根の葺き替え工事が行われます。

今ある屋根材を撤去して新しいものと交換する方法がて「葺き替え工事」です。

葺き替え工事で使用する屋根材

  • 1.耐震性の向上

    屋根は、雨風や紫外線といった外部の刺激から建物を守る役割があります。そのため、屋根材も含めて下地から全て交換する葺き替え工事を実施すると、屋根が持つ機能が復活し、建物の品質維持に役立ちます。

  • 2.建物の品質維持

    日本の家屋で使用される瓦屋根は、瓦の重量の分だけ重くなりがちです。屋根が重いと地震の際に重心が下がり揺れが大きくなる傾向があります。
    その場合、屋根の葺き替え工事を行うと家にかかる重量が下がりますので、耐震性の向上が期待できます。

  • 3.外観の改善

    屋根の葺き替え工事を行えば、建物の外観を新しく変えることができます。屋根は人目に付きやすい箇所でもあるので、色が変わったり、綺麗になったりといった変化があれば、建物の印象もがらりと変わります。

穿き替え工事で使う
材料ってどんなの?

葺き替え工事に用いられる屋根材には、いくつかの種類があります。

葺き替え工事に用いられる
屋根材の種類

  • 日本瓦

    最もポピュラーで、和風住宅の屋根に多く使用されている素材です。特徴としては、耐久性があり強度が高いという点になります。粘土を焼いた「素焼き瓦」と、表面に釉薬を塗った「釉薬瓦」の2種類があります

  • スレート

    スレートは薄い板状の形をした屋根材で、洋風の住宅に似合うデザイン性を持った特徴があります。価格は天然か人造かによって異なりますが、人造であれば日本瓦やガルバリウムよりも比較的安いです。色の選択肢が豊富にありますので、屋根の葺き替えでイメージチェンジをしたいという方におすすめです。

  • ガルバリウム

    特殊なメッキ加工を施した金属板のことで、サビにも強くモダンな外観の家によく似合うデザインが特徴です。スレートと同様デザイン性に優れ、好きな色が選べるのも魅力です。耐震性は3種の中でも非常に高いと言えます。

葺き替え工事を実施する
時期の目安

屋根の葺き替え工事を実施する時期の目安は、屋根材の種類によって変わります。

  • 日本瓦

    35年から40年

    瓦のズレや変色が見えてきたら替え時

  • スレート

    10年から15年

    スレートの割れと変色に加え、
    カビやコケ、チョーキング現象が、
    見られたら替え時

  • ガルバリウム

    40年から50年

    耐用年数が非常に長いのが特徴です

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