こんにちは!
外壁塗装のご案内をしていると、たまに「家は外壁メンテナンスフリーだから」と言われることがあります。一部のハウスメーカーさんはメンテナンスフリーと謳った外壁材を出していたりしますが、実際にどうなのか解説していきます。
メンテナンスフリーと言われると「半永久的に何もしなくてもよい」というイメージを持たれているんじゃないでしょうか。ただ、そのような意味で言えば半永久的にメンテナンスをしないで良い外壁はありません。なぜなら、通常の戸建て住宅であれば、必ず微細に家が揺れています。イメージでは揺れないように作った方が強く感じますが、実は揺れないように作るよりあえて揺れる余地を作った方が家自体は丈夫だと言えます。特に日本では毎日どこかで身体に感じる有感地震だけでなく感じない小さな地震は毎日起こっています。また風が強いだけでも家は揺れています。つまり揺れに柔軟に対応できることこそが重要なのです。そこで外壁に関してもあえて弱いところを作ることでそこに力が逃げて外壁材を守るという作り方をする方法がとられているケースがほとんどです。
つまりその力を逃がしている部分は一定の年数がたつとひび割れなどが起こるようになっています。現在では自分で治っていく壁の素材(自己修復)はないので、どうしても補修が必要になります。実は1500年以上前の古代ローマで作られていたコンクリート(ローマン・コンクリート)には自己修復機能があるそうで、2000年たった今でも強度が増しているそうです。しかしなぜ自己修復するのかはなかなか解明されなくて、2017年にようやく解明されたそうです。このまま研究が進めば自己修復する外壁材もできるかもしれませんが、2023年現在でも自己修復する外壁はありません。
ただ、外壁材によってその耐久性は変わってきますのでそれぞれの特徴をお伝えします。
■タイル、レンガ
タイルには磁器と陶器がありますがどちらも石や砂を焼いて固めたものです、レンガも同様で焼き固めたものを使っています。日本でも各地で明治や大正時代のレンガ作りの倉庫などが残っているので持ちが良い印象はあると思います。

ビルやマンションなんかはタイルが貼られたものが多いと思います。戸建ての場合は一部がタイルになっている家もあると思いますが、すべての外壁がタイルになっている家は少ないのではないでしょうか。使われない理由は重たいからです。タイルやレンガは一般的な外壁材よりかなり重量が重たくなるので基礎や柱などの強度が必要になります。そのため主に鉄骨造や鉄筋コンクリート造などに限定されやすくなります。もちろん費用もかなり高額になります。昔私もお客様からどうしても総タイル張りにリフォームしたいと言われて見積もりを提出しましたが、塗装と比べると7,8倍の費用が掛かかるのでかなりびっくりされました。もちろん家の構造上可能だったのでご提案しましたが、一般の木造の家ではリフォームとしてはご提案できないと思います。
実際にタイルの部分に関しては汚れることはあっても割れない限りは補修などは必要ありません。色も自然の石や砂という無機質なもので色が出ているので色褪せもほとんどしません。2000年たった壺などがいまだに残っているのを見るとそれだけ強いことがわかると思います。ただし目地の部分は先ほども説明したようにヒビ割れが起きやすいので定期的な点検とメンテナンスが必要です。実際にタイル張りのマンションでも15年毎に点検・補修をしていると思いますが、基本的には補修は必要です。
■金属系サイディング
次にメンテナンスが少ないと言われているのは金属系サイディングです。金属系のほとんどはガルバリウム鋼板というのはアルミニウムと亜鉛を複合させた金属のことです。日常目にする者の中で言えばエアコンの室外機はほとんどガルバリウム鋼板です。非常に耐久性が高く30年程度は大丈夫だと言われています。屋根のカバー工法でよく使われますが、メーカーが20年保証を付けている材料もあるほど耐久性には優れています。ただ、全くサビないわけではなく、色付けには塗装を施しているので、色褪せはしてきます。家をすっぽり覆っているような作りであれば凹み以外で交換する必要はない材料かもしれません。ただし15年ほどしてくるとやはり色褪せはしてくるのでそこが気になるのであれば再塗装などが必要になってきます。
■その他サイディング
金属系以外に窯業系サイディングや樹脂サイディングなどもあります。この二つのうち樹脂サイディングは輸入住宅などによく使われていますが、目地なしで施工できるので目地補修などは不要です。ただ、樹脂なので紫外線の影響を受けると劣化はしますので表面塗膜が劣化してくる前に再塗装してあげる必要があります。
窯業系サイディングも同様で表面塗膜が劣化すると水分が浸入してきます。窯業系は中に繊維が入っているので水を吸いやすいのでやはりメンテナンスが必要になります。

窯業系サイディングの中にはタイル調やレンガ調のものもあるのでパッと見でレンガだからメンテナンスいらないと思われている方もいらっしゃいます。違いは目地部分が柔らかいコーキングになっていたらほぼ窯業系サイディングだと思ってください。
やはり表面の塗膜は紫外線で劣化してくるので色褪せや劣化した顔料が手につくチョーキング減少などが起こります。
メンテナンス時期が長い外壁材はあっても残念ながらメンテナンスフリーの外壁は現時点では存在していません。やはり家を長持ちさせるためには定期的な点検とメンテナンスが不可欠なので、塗装や補修をする・しないにかかわらず築が10年過ぎたら、人間が健康診断に行くように数年に一度はプロに点検をしてもらって劣化部分等の早期発見を行うことが大事だと思います。ただ、将来的にはローマン・コンクリートのような自己修復型の外壁材も出てくるかもしれませんね。
姫路・明石・神戸市の地域密着外壁・屋根塗装専門店 しろまるペイント 口コミ急上昇中!
