
こんにちは。
窯業性のサイディングは上のような不規則なレンガのパターンや最近では木目調などもあり、塗替え時にそのまま色を残したいというご要望をいただくことがあります。単色系塗料を塗装すると一色になってしまうのでやはり嫌だという方もいらっしゃいます。そこで上にクリア塗装だけをすることはできないかというご相談をいただくことがあります。もちろんクリアだけを塗装することはできるのですが、かなり条件が限られるのでそのあたりを解説していきたいと思います。
■目次
1. クリア塗装ってどういうもの?
2. クリア塗装ができる条件とは
3. 代表的なクリア塗料
4. まとめ
■クリア塗装ってどういうもの?

※出展:日本ペイント;ピュアライドUVプロテクトクリアーシリーズカタログ
クリア塗装とは、無色透明な塗料を使って元の素地(下地)をそのまま透けて見えるような形になる塗装方法です。色がない無着色なので木目調やレンガ調のサイディングに艶が出るようなイメージを持ってもらうとわかりやすいかもしれません。通常の塗料は顔料が含まれていて色がついてしまうのでどうしても陰影などが付いているレンガ調や木目はつぶれてしまうのでできたらクリア塗装をしたいという方は多いかもしれません。
ただ、このクリア塗装は少し特殊なため、施工時に注意が必要なのとあまりお勧めできないケースがあります。
■クリア塗装ができる条件とは
クリア塗装をして綺麗に仕上げるためには4つのポイントがあります。
①チョーキングや色褪せがない
②ヒビ割れがない
③元々のサイディングが光触媒や無機・フッ素コートでない
④目地のシーリング部分には塗装できない
一つ一つ説明しています。
①チョーキングや色褪せがない

クリア塗装をする際にチョーキングが出ている場合はお勧めできません。チョーキング現象が起きているということは色褪せが起きている証拠です。チョーキングは元々塗っていた(工場で)塗膜の顔料などが表に出てきている状態です。一見色褪せなど起こっていないと感じる方もいらっしゃいますが、チョーキングは一定の年数をかけて徐々に進行していきますが、家を見ている方は毎日見ているので慣れてしまっていて色褪せには気が付きにくいです。特に淡い色の場合は実は色褪せは濃い色よりしやすいのですが目立ちにくいです。しかし塗装するために洗浄をしてみると色褪せしていることがわかりやすくなります。その上からクリア塗装を施すと色褪せしている箇所としていない箇所がはっきりわかるのでまだらな状態に見えます。そのためチョーキングが起き始める7年以降はクリア塗装をするのは難しい場合が多いのでその点を注意してください。
②ヒビ割れがない
これもクリアならではの特徴ではないかと思います。クリアはそのまま透けるのでヒビ割れがあってそこを補修すると補修跡がそのまま見えてしまいます。ヘアクラック程度であれば通常の塗装では下塗り材で埋まるのですが、クリアは基本的には下塗りを使わないのが基本なのでそのままひび割れが出てきます。しかも透明な塗装を行うので光の屈折でヒビ割れが目立ちやすくなります。基本的にはひび割れがない状態で行うことが理想なので築年数が10年未満でないとクリア塗装を選ぶのは難しいです。
③元々のサイディングが光触媒や無機・フッ素コートでない
最近の高級サイディングでは初めから光触媒や無機・フッ素のコーティングがされている場合があります。クリア塗装では基本的には下塗りをしないので、下地に未着しにくく、剥離や剥がれが起きやすくなります。特に光触媒は光の中の紫外線に反応して汚れを落とす機能があります。多くのクリア塗装はその紫外線を軽減してくれるように紫外線カット素材が使われていますが100%止められるわけではないのでより剥離の原因になりやすいです。一応光触媒などでも使える下塗り材というものが一定のメーカーから発売されていますが、仕上がりを考えると下塗りを使わない方が良いので
④目地のシーリング部分には塗装できない
サイディングボードなどのパネル状の外壁材を取り付ける場合、目地にシーリング材(コーキング材)を注入して雨水の侵入や劣化を防ぎます。このシーリングを施した部分には、基本的にクリア塗装はできません。シーリング部分にクリア塗装をしてしまうと、塗膜の汚染や剥がれ、割れが起こることがあるため、塗装工事の際はシーリング部分をマスキングテープで覆うなどして塗料がつかないようにする必要があります。シーリングの交換工事はする必要がありますので通常の塗料で塗装する時より手間が大きくかかることになるのでその分施工費用は上がりやすくなります。
■代表的なクリア塗料
・アステックペイント株式会社/スーパーSDクリヤー無機
商品情報:光沢感が二種類から選べるサイディング用のクリヤー塗料。無機ハイブリッド塗料で無機成分があるため従来の塗料より超耐候性を有する塗料です。
・エスケー化研株式会社/SKシリコンクリヤーW
商品情報:アクリルシリコン樹脂を採用した水性クリア塗料。耐久性が高く、低汚染性にも優れています。
・日本ペイント株式会社/ピュアライド UVプロテクトクリヤー
商品情報:高意匠サイディングボード用のセラミック系クリア塗料。紫外線吸収剤の働きで色あせを抑え、耐候性・超低汚染性・防藻・防カビ性に優れています。
・水谷ペイント株式会社/パワーアシストクリヤー
商品情報:窯業系サイディングボード用のシリコンクリア塗料。耐候性、耐久性が高く、UVカット効果もあるため雨風や紫外線から外壁を保護できます。
上に記載している塗料の中でも樹脂がシリコンからフッ素・無機などの種類をそろえている場合があります。樹脂の種類によって耐候性や価格も変わってきます。ただ、一般的な塗料とは違い塗料の傷みの原因である顔料に含まれる酸化チタンによるラジカル反応が少ないので色褪せというよりくすみが出てくるという感じだということを理解していただければと思います。
クリア塗料には多くの種類があるので、適切な塗料を判断してくれる塗装業者に依頼しましょう。
■まとめ
窯業系サイディングの場合はおしゃれなでデザイン性が高いものが多いので元々の風合いや色合いを残したいという思いはあると思います。その場合はクリア塗装をすることで実現できるのですが、築10年以上たっているとほぼクリア塗装はできないのが実態です。もしクリア塗装を希望されるのであれば、新築から7年目以内ではクリアを実施した方が良いと思います。クリア塗装は耐候性が高い塗料も多くあり20年くらいの耐候性がある塗料が多いです。そう考えると1回目の塗装を早めにすることでトータルコストは下がることがあります。早いお家だと5年目くらいで初めのクリア塗装を行う方もいますのでもし風合いを残したいのであれば早めにされることをお勧めします。
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