外壁塗装でよく聞くチョーキングって何?そのままにしといていいの?

こんにちは!

外壁塗装の時に「チョーキングが起きています」と聞くことがあると思います。正しくは“チョーキング現象”と言い、正式には“白亜化現象”といいますが、一般の方はよくわからないと思います。そこで今回はチョーキング現象がなぜ起こるのか。起きるとどのような状態なのか。そのままにしておいて良いのかなどについて解説したいと思います。

■目次

  • チョーキング現象とは?
  • チョーキング現象が起こる原因と影響
  • チョーキング現象が現れる塗料の種類
  • チョーキング現象を活用した対応について

 

■チョーキング現象とは・・・

チョーキング現象とは、外壁面を手で触ると白い粉が付く現象のことです。よくガードレールなどを触れると白い粉が付いた経験をした方も多いと思いますが、それもチョーキング現象です。ガードレールは白いですし、白い粉が付く現象なので白色でしか起きないと思われることもあるのですが、どの色であっても(例え黒色でも)白っぽい粉が付きます。

これは塗料を構成している代表的な成分である“顔料”・“樹脂”・“添加剤”の中で顔料が浮き上がってきたものが手につく現象です。基本的には、太陽光の中の紫外線によって顔料(主に酸化チタン)が反応しラジカルを発生させます。このラジカルが塗料を固めている樹脂の結合を壊すことで劣化が起こります。これを経年劣化と言います。樹脂の結合が壊れることで顔料が表面に浮き出てくるのでそれが手につく状態になります。

私たちが現場調査をする際も日当たりが良い場所と日当たりが悪い場所(庇の下など)を触ると粉の付き方が違ってきます。このようにチョーキング現象は主に経年劣化によって引き起こされる現象です。

 

ただ、稀に施工不良によってチョーキング現象が起こるケースもあります。それは以下のようなものです。

・塗料の撹拌不十分で十分に塗料が混ざっていなかった

・高圧洗浄での作業や塗装作業の際に手順を誤った

・環境や下地に合っていない塗料で塗装工事を行った

などです。

実際に使った外壁塗料の耐用年数よりも大幅に塗装膜の劣化が早い場合は、施工不良の可能性を疑ってください。だいたい施工不良で起こる場合は3~5年で発生してくるのでそれ以降に起こっているのであればほぼ間違いなく経年劣化です。

 

■チョーキング現象は何が問題なの?

先ほどもご説明したとおりチョーキング現象は劣化の症状です。早ければ7年くらいから出始めます。塗料の樹脂が劣化している状態なので外壁塗装の本来の役割である家を水から防御するという機能が劣化してきているということです。

もちろん顔料が出てきているということは、色も褪せてきています。つまり家を保護する機能や美観の機能が劣化してきているという状態です。特に窯業系サイディング要注意です。窯業系サイディングは現在の新築着工件数は80%くらいになってきていて、過去から考えてもすべての家の全体の6割以上がサイディングくらいの状況です。

“窯業系サイディングは日本産業規格(JIS A 5422 2019)に規定されています。セメント質原料、繊維質原料、および混和材からなる混合原料を成型、養生硬化し、防火性能に優れ、強くてしなやかな板状の外壁材です。”

※出展:一般社団法人日本窯業外装材協会(NYG)

中に繊維質が含まれており、いったん水が入っていくと繊維質が毛細管現象で水を吸い上げてしまい内部に入りやすくなります。そのため中に水をためやすく劣化の促進のもとになります。つまり表面の防水機能を維持しておかないとサイディング自体の破損や内部破壊などが起こるので昔一般的だったモルタル壁よりも繊細なので、早めの手入れが重要になってきます。土壁や木の壁の場合は顔料がないのでチョーキングが起こることはありません。

また、チョーキングが起こる理由がわかると外壁塗料材の中でもチョーキングが出やすい塗料とそうでない塗料があることがわかります。

 

一般的に顔料や樹脂の割合が多い塗料はチョーキング現象が起こりやすいので、ペンキのようなフラットペイントと言われる塗料はチョーキングが起きます。

■フラットペイントの代表例

日本ペイント:パーフェクトシリーズ

関西ペイント:アレスダイナミックシリーズ

エスケー化研:プレミアムシリーズ、クリーンマイルドシリーズ

このような塗料は主に顔料で色付けしているのでチョーキングは起こりやすく樹脂の結合が強い順にチョーキングが起こる時期が変わるだけです。

一方で顔料をあまり使わないもしくは樹脂に顔料が埋まっていないような塗料に関してはチョーキングを起こすラジカルが顔料に影響を与えにくいのでチョーキングが出にくい塗料です。

代表的なのは石材調塗料や砂岩調塗料と言われる塗料です。

石材調塗料は主にセラミックや自然石を用いているのが特徴で砂岩調塗料は土や砂を使っている塗料になります。これらは無機質なものを使っているのでそもそも紫外線の影響を受けないものです。石材調のセラミックや砂岩調の土や砂に関しても、色付けのために顔料を高温で焼き付けしている物を使っているので色の退色は起こってきます。ただ、樹脂の中に顔料があるような作りになっていないのでこのような塗料に関してチョーキング現象は起きにくい(基本起きない)塗料です。起きにくいと書いているのは実際に手で触るとぽろぽろと手に砂やセラミックが付きます。これはチョーキングではなくセラミックや砂や石を定着している樹脂が劣化して取れるようになっているからです。

■石材調・砂岩調塗料の代表例

エスケー化研:エレガンストーン

山本窯業化工:セラキャストX

菊水化学工業:ナチュラルトーン

四国化成:サーブルコート

アイカ工業:ジョリパッド

 

一概にセラミックと言っても、〇〇〇セラと名がついているフラットペイントも存在しています。これは顔料と樹脂が主成分なのには変わりませんが、そこにセラミックが含有しているものになりいわゆる石材調塗料とは別物になります(世の中ではこのような塗料もセラミック系塗料と呼ばれる場合があります)石材調塗料は石材に樹脂が混じっていて、このような塗料は樹脂にセラミックが混じっていると思ってください。

このようなセラミック塗料は乾くとセラミックが表層に出てくるように設計されているものもあり、そのような塗料の場合はフラットペイントに比べるとチョーキングは出にくい塗料ともいえます。

■セラミック塗料(表層にセラミックの幕ができるタイプ)

日進産業:ガイナ

NCK:アドグリーンコート

 

また、最近では多彩塗料という塗料も出てきています。どちらかと言えば石材調塗料に近い作りをしているものが多くフラットペイントのように単色ではなく複数の色が入っているので見た目は石材調塗料に近い風合いになります。これも二つの種類に分かれていて、顔料の入ったゲル(カプセル状にして混ざらないようにするため)を吹き付けで潰して多彩にするものと、自然石やシリコンチップなどを石材調のように混ぜて塗るものと2つに分かれます。顔料を吹き付けで混ぜるタイプの多彩塗料は結局は樹脂に顔料が入っているのでチョーキングが起こってきます。一方チップタイプの多彩塗料は最後に顔料の入っていないクリア仕上げするタイプが多くクリアには顔料が入っていないのでクリアの樹脂が劣化や風化して手につくケースはありますが、顔料が浮き出てくるわけはないのでチョーキングは出にくい塗料と言えます。

■多彩塗料

・チップ式

山本窯業化工:ネオフレッシュティアラ

ダイフレックス:アーバントーン

菊水化学工業:パステルフレーバー

・ゲル系

スズカファイン:水性ジェルアートSi

エスケー化研:エスケープレミアムマルチカラー

日本ペイント:水性ペリアートUV

 

このように塗料によってもチョーキングの出方が変わります。特に2回目以降の塗替えに関しては、チョーキング現象がどのように起きるかを知っておくと下地の種類によって再々塗料が必要かどうかを測るポイントにもなってきます。

 

よく塗替えのサインと言われるチョーキング現象ですが、美観と保護の観点からそのタイミングは変わってきます。美観の観点で言えば、チョーキング現象が現れるイコール劣化が進んで色が退色しているというサインです。住んでいる人からすれば家は毎日みるものなのでその変化に気が付きにくいのでチョーキングを一つのサインとして考えるのは良いと思います。また保護の観点から言うと特に窯業系サイディングの場合は塗膜の劣化が下地のサイディング自体の傷みを誘発するので保護の観点から早めに新たな保護膜を作る必要があります。モルタル壁も水が入り込む要因にはなりますがサイディングと比べると元に戻すこともできる点から時期には少し余裕があるかもしれません。金属系の壁の場合は素材によりますが、錆の原因は水ですのでやはり保護膜としての再塗装は必要になりますが、素材によっては錆が起きにくい場合もありますので素材で判断してもよいかもしれません。

どのような場合でも家を守ることを考えると定期的に(できれば5年毎)に点検をすることをお勧めします。「えー10年毎じゃないの」と思われるかもしれませんが、劣化は加速していきます。初めは小さなひび割れから始まりますが、そこが大きくなっていくまでは短い時間で大きくなります。そのため点検だけは小まめに行うことで費用のめどや一時的な補修を行うことで時期をずらすこともできるので点検は小まめにしましょう。

 

姫路・明石・神戸市の地域密着外壁・屋根塗装専門店 しろまるペイント 口コミ急上昇中!

 

問い合わせ