外壁塗装の色選び。実は色褪せしやすい色、しにくい色がある!

こんにちは!

外壁塗装をする際に最後に一番悩むのは色選びです。家の印象を決める大事な部分ですし、一度塗装をすると10年以上はそのままになりますので時間をかけて選ばれる方も多いです。その時よく聞かれるのが「どの色が色褪せしにくいの?」ということです。外壁塗装は費用も掛かることなので皆さんできるだけ長い間持つ塗料を選びたいと思うのだと思います。塗料選びでも耐候性を考えて選ばれるので色でも考えますよね。

実は塗料の成分以外で色でも色褪せがしやすい色としにくい色はあります。

今回はその辺を解説していきたいと思います。

 

■目次

  1. 塗料の色褪せが起こる理由
  2. 色褪せしやすい色とは
  3. 塗料の色について
  4. まとめ

 

■塗料の色褪せが起こる理由

塗料は“顔料”・“樹脂”・“添加剤”で構成されていてその中の顔料が色を決めています。この顔料も“無機顔料”と“有機顔料”に分かれます。無機顔料は石や砂のような無機質のものから取り出した顔料です。石の色が変わりにくいのは紫外線の影響を受けにくいためなので無機顔料は色褪せしにくいのですが、作れる色が限られます。そこでほとんどの塗料が有機顔料を使って色付けされています。塗りたてであれば樹脂がその顔料を守ってくれているのですが、紫外線が顔料の酸化チタンに反応しラジカルを発生させることで樹脂の結合を破壊することで樹脂が弱くなり有機顔料が紫外線の影響を受けて退色していきます。

■色褪しやすい色とは

塗料の耐候性に影響するラジカルが色褪せにも影響していることがわかると思います。そもそも塗料の耐候性とは色褪せに対することなので当たり前と言えば当たり前です。

つまり樹脂の結合力が強い塗料(フッ素・無機等)かラジカルの発生を抑えるラジカル制御型塗料が色褪せしにくいものになりますが、同じ成分であっても色によっても変わってきます。色によっても色褪せの仕方に影響があるのでその辺を詳しくお伝えします。

ただ、その前に少し専門的に説明すると“色褪せしやすい色”と“色褪せが目立ちやすい色”は別のものだということです。

私もお客様とお話をしていると「濃い色の方が色褪せしやすい」と思われている方が多いです。そりゃあ黒色とか濃い青色などは色褪せしてくるとわかりやすいので当たり前かもしれません。でも実際に色褪せしやすい色は“白色”等の淡い色の方です。

そもそも色褪せの原因は紫外線が酸化チタンに反応して起こるラジカルの影響です。その酸化チタンは白色の顔料の代表的なものです。つまり淡い色には酸化チタンが多く含まれることになるので実際には淡い色の方が色褪せはしやすいのです。ただ、淡い色は色褪せが目立ちにくいのでイメージとしては濃い色の方が色褪せを感じるのだと思います。

つまりお客様から「色褪せしにくい色ってどれ?」聞かれると濃い色ということになるのですが、これはなかなか理解してもらえません。

また色褪せの原因が酸化チタンなので酸化チタンの量が少ない色が色褪せがしにくい色となります。

 

■塗料の色について

色褪せの大きな原因が酸化チタンでそれは白色の原料になっているということですが、実は塗料にはもともと白色という色がありません。

色は光の三原色と色の三原色とを組み合わせて作り出されるものです。人間は光の波長で色を識別しているので、すべての光を同時に弾くと白色と識別し、すべての色を吸収すると黒と識別します。色の三原色である“マゼンタ”“シアン”“イエロー”と聞いてピンとくる方もいるかもしれませんが、そうですコピー機の色です。お家にインクジェットプリンターがある方であれば交換のためにインクを見ることがあると思いますが、その中に白色というのはないと思います。コピー機にもよりますが、3色~5色で全ての色が出せていることがわかると思います。コピー機の場合は必然的に黒色をよく使うので黒だけは初めから準備されていますが、原色としては黒色はありません。どうしても塗料は絵具のイメージが強いので白と黒を混ぜてグレーを作ると思われることがあるのですが、実は違います。

色選びの際に塗料メーカーの標準色というのを見ることがあると思います。

※日本ペイントパーフェクトシリーズカタログより抜粋

メーカーも工場では、標準色全てを作っているわけではありません。工場の製造ラインの効率を考えると基本は原色と言われる5色~8色を作り、後はそれを調色(色を混ぜる)して出荷しています。原色にも酸化チタンが含まれているのですが、色は原色を混ぜるほど相対的に酸化チタンの量が増えやすくなります。白色は混ぜる色数が多くなるので必然的に色褪せがしやすくなるということです。

つまり最も色褪せがしにくい三原色に近い原色(黒色もある程度色を混ぜているので)ということです。どのメーカーにも原色がありますが、原色がそのまま見本帳に乗っていることはあまりありません。メーカーも基本的には人気色を中心に標準色としているので原色は載っていないことが多いです。標準色以外の色も調色をすれば千種類以上の色を作ることはできます。ただ、ここでもご説明したように混ぜる色が増えれば増えるほど色褪せしやすくなるケースがあります。むしろメーカーが標準色としている色の方が性能的には間違いないと思われます。なぜなら、耐候性試験などはこの標準色の中から選ばれることが多いからです。メーカーもすべての色で耐候性試験は行えないので販売する標準色の中から選ぶことが多いので、標準色から選ぶのが無難だと思います。

※エスケー化研 クリーンマイルドシリコンカタログ抜粋

※スキャンした画像のため実際の色ではありません。

上図の右側が原色になります。なかなかイエローとかレッドのような色は外壁で選ばれる方は少ないかもしれません。ただ、実際にこのレッドを塗装されたお宅を見たことがありますが、塗装して15年ほどたっているのにチョーキングも色褪せもそこまでありませんでした。一般的には外壁部分には淡い色が好まれます。淡い色は膨張色でもあるので家が大きく見える効果もあります。逆に濃い色は小さく見えるので好まれないという理由もあるかもしれません。ただ、同じ成分の塗料であっても原色を選ぶと混ぜて色を作る必要がないため色褪せしにくい効果がありますし、成分的にワングレード下げても色褪せに関して言えばしにくくなるので濃い色でも構わないという方がいるなら、思い切って原色(調色をしていない色)を選ばれてもよいかもしれません。

 

■まとめ

塗料には色で色褪せしやすいものとしにくいものがあるということがわかると思います。また、色褪せしやすいのと色褪せが目立つのは違います。色褪せは塗料の耐久性(正しくは耐候性)に直結しますので、色褪せしにくい色を選ぶことはそのまま塗料の耐久性にも影響してくるということです。ただ、原色は実際に家を塗るには派手な色だともいえます。勇気も必要かと思いますが、混ぜる色の量で色褪せが変わるということを理解していただいて色選びをしていただければと思います。

 

 

姫路・明石・神戸市の地域密着外壁・屋根塗装専門店 しろまるペイント 口コミ急上昇中!

 

問い合わせ